銘文『無銘』 種別 刀 長さ 69.9センチ 反り 1.9センチ 元幅31ミリ 元重7ミリ 先幅22ミリ 先重5ミリ 刀身638グラム (すべて約です) 山口県教育委員会
現存作大変少なく、その多くが国宝の指定されている三池極めの名刀です。
鑑定書の極めには(末)などが付かず、現在の審査でこの極めを頂いているということは、天下五剣の一つである典太光世を意味していることといえまさに奇跡といえます。
地金は良く詰んだ小杢目肌で、平地には息を吹きかけたような映りが見事にたち、刃縁の沸え小乱刃に足、葉頻りに入り、細かな砂流しかかるなど、本工の特徴である太い棒樋が入っております。
刃中は美しい金線と映りが並行し非常に美しく、ハバキ元から切先までしっかりと冴えており、技量の高さを見事に醸し出す見事な一振りです。
三池典太は平安時代末期、筑後国の刀工で三池に住んでいたため、三池典太、三池典太光世とも呼ばれております。