銘文『水心子正次』『天保十三年冬至日』 種別 刀 長さ 二尺三寸一分二厘 反り 1.8センチ 元幅33ミリ 元重7ミリ 先幅25ミリ 先重6ミリ 刀身810グラム (すべて約です) 東京都教育委員会 昭和26年大名登録
本作は流動的な美しい地肌の迫力の大帽子の堂々たる姿で、刃中は金線走り、変化に富んでたっぷりと付いた沸、ほつれ絡み明るく冴えた尋常ではない働きを見ることができ、まさに直胤一門を代表するずば抜けた素晴らしい相州備前の渾身の逸品です。
水心子正次は直胤一門の刀工で水心子正秀及び、直胤に学び二代正秀の娘婿となり、二代正秀が早世したため、三代を継ぎ館林藩工としても作刀。江戸御徒町住。相伝を得意とした直胤門屈指の名工です。