銘文 『無銘』 種別 刀 長さ 71.0センチ 反り 1.7センチ 元幅29ミリ 先重5ミリ 先幅20ミリ 元重4.5ミリ 刀身639グラム (すべて約です) 宮城県教育委員会
美濃千手院派は、平安末期より続く大和国千手院派が、南北朝期に美濃国赤坂に移住した一派です。美濃国赤坂に住し鍛刀しましたので、赤坂千手院とも呼ばれ祖となる刀匠は、南北朝初期貞和頃の国長と云われています。美濃千手院派は室町時代後期まで繁栄しました。
本作は一見すると備前伝風の小互の目乱れで、柾目を交えた流動的な地肌で、刃中は細やかな小丁子を交え、金線や砂流しが入り古趣なる働きを示した一振りです。