銘文『無銘』 種別 脇差 長さ 34.6センチ 反り 0.8センチ 元幅25ミリ 元重5ミリ 刀身226グラム (すべて約です) 石川県教育委員会
登録書は無銘となっておりますが茎には下の部分にかすかに久平とあり日本美術刀剣保存協会にて室町時代後期の刀匠と鑑定されました。
久平について刀工総覧で調べたところ新刀期の天保頃に豊後高田におりますが別の久平だと思われ出来から考えますと備中青江系統でしょうか。
小板目に柾目を交えた地肌が良く詰み、地沸良くつき、砂流しがよく働いた引き締まった直刃を見事に焼き上げた古風な一振りとなっております。
拵えはハバキ部分に緩みがたつきがございます。