銘文『右五郎宗栄』 種別 わきざし 長さ 48.5センチ 反り 1.0センチ 元幅30ミリ 元重7ミリ 先幅21ミリ 先重5ミリ 刀身446グラム (すべて約です) 京都府教育委員会
当刀は特別保存刀剣に認定され藤代刀工辞典所載品で名拵えも付属したパーフェクトな一振りです。
小板目良く詰み得意の大互の目丁子乱れを焼き、地沸えつき、匂口明るく、力量と精神を余すところなく見せつける渾身の一振りです。
宗栄は名を鈴木五郎右衛門といい、もとは姫路藩に仕えていましたが、後に備前岡山藩主池田家の抱え工となり、藩命により筑前左文字の名刀を模作したところ、その出来映えが優れていたため、「左」の「右」に出るという意味で、池田侯より「右」の字を賜り、「右作」と銘したと伝えられています。その作風は、華やかな大互の目乱れを焼いた作風を示しています。