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帝室技芸員(人間国宝)初代『月山貞一』保存刀剣鑑定書

銘文 『月山造貞(刻印)』 種別 短刀  長さ 19.7センチ 反り なし 元幅20ミリ 先重6.5ミリ 刀身102グラム (すべて約です) 岡山県教育委員会   

月山貞一は、天保七年近江国生まれ、七歳の時に近江国に在住していた月山貞吉の養子となり、鍛刀を学び、後に父貞吉と共に大阪に移住、大阪月山家を立ち上げています。 嘉永二年より自作を始め、貞吉の晩年には代作代銘をなし、大正七年、八十四歳までの七十年間の長期に亘り刀匠として活躍しています。明治三十九年には帝室技芸員(現在の人間国宝)の栄誉を賜り、その才能は子貞勝、二代貞一へと受け継がれ、大阪月山家を不動のものとしています。

地金は板目に杢が交じり、刃文はで刃縁には沸、ほつれ絡んで刃中は明るく冴え素晴らしい働きを示しており古名刀を見るような逸品です。

帝室技芸員(人間国宝)初代『月山貞一』保存刀剣鑑定書

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