銘文 『法廣』 『平成元年鮎月』 種別 短刀 長さ25.0センチ 反りなし 元幅 24ミリ 元重 6ミリ 刀身重量 151グラム (すべて約です) 長野県教育委員会
本作は徳川将軍家に伝来した新藤五国光を写したもので、大変趣のある地金で、刃文は国光を見るが如く緩み無い地沸が良くついた直刃を焼き腰樋と添え樋を施し見事な出来栄えを示しております。
法廣の技量の高さを証明した前田家注文品の傑作名短刀です。
宮入法廣刀匠は、昭和31年、間国宝の宮入昭平氏の弟である宮入清平氏の長男として長野県坂城町に生まれ、宮入昭平氏は伯父にあたる。昭和53年、國學院大學を卒業後、石川県の人間国宝隅谷正峯氏に師事し、昭和58年、5年間の修行の後に独立し、平成7年まで坂城町において父清平氏とともに作刀に専念する。
平成8年、東御市八重原に鍛刀道場を構える。
昭和58年、「新作名刀展」に初出品後、特別賞8回・優秀賞4回を受賞する。平成7年、39歳という最年少で新作名刀「無鑑査」の認定を受け、東御市無形文化財に指定され平成23年、長野県無形文化財に指定される。