銘文『久盛作』 種別 刀 長さ 69.4センチ 反り 1.8センチ 元幅30ミリ 元重8ミリ 先幅24ミリ 先重6ミリ 刀身847重量グラム (すべて約です) 茨城県教育委員会
刀身には八幡大菩薩と摩利支尊天の彫物があり、安政2年3月の伝来を表す江戸期藩政時代の旧鞘も付属しております。
鞘書には(此刀剣ハ日本ニ於テ??鍛治???稀?????會テ烈公遺愛ノ品小木津長門守拝領ニ係ハルモノヲ故アリテ所持スルヲ得之ヲ子孫ニ傳ヘ寶物トシテ珍蔵スル者也)と記されており、
水戸藩主(徳川斉昭)水戸烈公遺愛の品を安政二年三月吉日に木津長門守が拝領された宝物です。
出来は古作備前伝を見るような作で映りが立ち、小板目肌よく詰み、互の目を焼き、小沸がつき、匂口明るく冴え、刃縁には美しい金筋が明るく冴える一振りです。
久盛は豊後国平高田の中でも現存少ない室町初期文安頃の刀匠であり、伝来の残る稀少な一口となっています。