銘文『肥後國八代住赤松太郎兼裕作写清麿』『以自家製鉄鍛之癸已年十二月吉日』 種別 刀 長さ 72.9センチ 反り 2.1センチ 元幅 37ミリ 元重 8ミリ 先幅32ミリ 先重6.5ミリ 刀身重量 1039グラム (すべて約です) 熊本県教育委員会
豪壮な体配の堂々たる姿で清麿を見るが如く素晴らしい力作です。
きちんと茎にも写清麿と切られており、刀身重量は一キロを越える豪壮な体配に迫力の大帽子で刃中は変化に富んでたっぷりと付いた沸、ほつれ絡んで明るく冴え、砂流し、匂口明るく、力量と精神を余すところなく見せつける逸品です。
赤松太郎兼裕刀匠は本名は木村馨、昭和36年熊本県生まれ、木村兼重刀匠が父で、兼嗣・兼照刀匠を兄に持つ、熊本県八代市で鍛刀されている現代刀匠。昭和56年より作刀を開始、新作刀展覧会でも入選多数。
赤松太郎一門は自家製鉄に取り組み、独自の鋼を用いた刃味優れた豪壮な清麿写しの作風で知られ、国内はもとより海外の愛好家にも人気を博しています。