銘文 『孫六作』『昭和十九年八月日』 種別 刀 長さ 二尺二寸一分 反り 五分 元幅 30ミリ 元重 7ミリ 先幅21ミリ 先重5ミリ 刀身重量 697グラム (すべて約です) 昭和29年岐阜県教育委員会
古とぎの状況下ですが、躍動ある迫力の沸出来、砂流し、沸え交じり、匂口明るく冴える見事な作風で丹念に鍛えられた技量の凄さを是非ともご堪能ください。ヒケ及び錆は次回の研ぎで全て改善できるレベルで特筆すべき傷は無いと思います。
孫六は誰でもが知っている関の名工で最上大業物として大変良く物切れするので、古来より名物も有り、名を馳せております。27代兼元は得印派の金子孫六家の嫡系、金子達一郎。号は孫六、大正十三年生れで岐阜県関市稲口住。昭和十二年に日本刀鍛錬所に入所し、渡辺兼永の門人となる。志津兼氏や孫六兼元の作風をねらった作を得意とし、数々の賞を受賞され、1980年に関市長表彰(産業功労)1997年に県重要無形文化財に指定され現代に美濃伝を継承する数少ない巧手として知られており大正13年1月生まれ、2008年1月24日に83歳で没す。
登録証の発行月日が薄くて読みずらいですが名義変更時は用紙には発行月日を空白にして頂ければそのまま名義変更可能です。(岐阜県教育員会北村さんに確認済み)