銘文 『宮城昭守作之』 『昭和五十六年二月日』 種別 刀 長さ 74.4センチ 反り 1.7センチ 元幅 35ミリ 元重 8ミリ 先幅25ミリ 先重6ミリ 刀身重量 838グラム (すべて約です) 宮城県教育委員会
身幅厚く一筋の樋をかいた素晴らしい傑作で地金は小板目良く詰んだ精良な鍛えに、匂口締まりごころに小沸がつき、小足細かく良く入り、砂流しに沸匂深く出来は群を抜いた最高の力量と精神を余すところなく見せつける新々刀期の清麿一門を見るような渾身の逸品です。
宮城昭守刀匠は、本名を宮城真一といい、大正14年12月6日に生まれ、宮城県白石市に住す。昭和15年、宮城守国氏に入門し、同年、栗原彦三郎昭秀先生の日本刀鍛錬伝習所に入門する。昭和18年、日本刀展覧会に出品し金賞受賞。 昭和19年、陸軍軍刀展覧会で会長賞受賞。 昭和45年7月、作刀承認を受け、同年、同門の人間国宝:宮入行平刀匠について学び、後に独立する。昭和46年 第7回新作名刀展に入選受賞。 以後、奨励賞3回、優秀賞2回、 努力賞6回受賞。 昭和58年、宮城県白石市無形文化財に指定される。
(財)日本美術刀剣保存協会宮城県支部長、全日本刀匠会東北北海道支部長などを歴任され、昭和63年11月には宮城県教育功績者、平成15年には地域文化功労者として文部科学大臣表彰を受賞されています。