銘文 『備州長船住上田祐定』 『平成二十三年八月日造』 種別 刀 長さ 73.2センチ 反り 1.2センチ 元幅 35ミリ 元重 7ミリ 先幅28ミリ 先重5.5ミリ 刀身重量 873グラム (すべて約です) 岡山県教育委員会
60センチ以上の刀の注文打ちの金額は最低150万円からの現代刀匠備前長船刀工上田祐定です。
砂鉄から自家製鋼し日本刀を打たれる刀匠で、その伝統を後世に残すべく多くの弟子を養成されています。
見るからに長船長義を写したような覇気ある相伝備前を焼き、出来の凄さ豪壮さからすべてがパーフェクトと云える出来栄えです。
働き見事な迫力の大帽子に刃中は変化に富み、たっぷりと付いた沸、ほつれ絡んで、砂流し、匂口明るく冴え、金線が走り、最高の力量と精神を余すところなく見せつける渾身の逸品です。
上田祐定刀匠は昭和22年高知県生まれ、岡山県備前長船に住み、師は有名な今泉俊光刀匠の弟子となり、今泉俊光刀匠亡き後は、奈良県東吉野村に住む河内国平刀匠の弟子となりました。独立後は備前長船に帰り鍛刀に日夜励んでいます。