銘文 『八鍬源靖武』 種別 刀 長さ 74.7センチ 反り 1.8センチ 元幅 34ミリ 元重 8ミリ 先幅 25ミリ 先重 6ミリ 刀身重量 884グラム (すべて約です) 東京都教育委員会
当刀は小板目肌に地沸がよくつき刃縁には美しい砂流しが明るく冴えており肥前刀を写しの重量感ある豪壮な一振りです。
「靖国刀匠」とは靖国神社(前名、招魂社と言われ明治二年に創建、同十二年に改称))昭和8年(1933)~昭20年の終戦まで12年で約8100口を生産した刀工集団をいいます。 ‐八鍬 靖武(やくわ やすたけ)‐ 水心子正秀系の池田靖光に学び昭和10年、靖国神社境内にある日本刀鍛錬会に入会。昭和19年より靖武銘を授名され、終戦まで作刀を続ける。戦後は28年より作刀を再開し、精力的な活動を続け、現代刀不遇の時代に意欲的な作品を多く発表する。新作名刀展に於いて特賞を多数受賞し、無鑑査に認定される。晩年には、無鑑査の中の最高賞である正宗賞を受賞。48年、伊勢神宮式年遷宮御神宝太刀謹作。 本名/八鍬 武 明治42年生 昭和58年没