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無鑑査長野県無形文化財『宮入法廣』隅谷正峯門人注文打御刀箱付

銘文 『祝市川文夫先生藍綬褒章受章』 『平成庚午二歳四月二十九日法廣作之』 種別 剣  長さ 22センチ 反り 0センチ 元幅 22ミリ 元重 6ミリ 刀身重量 134グラム (すべて約です)  長野県教育委員会

現在の刀鍛冶の頂点にいる無鑑査と呼ばれ代々名門鍛冶の血筋を受け継ぐ現代きっての名工宮入法廣の渾身の注文打ちです。
剣の製作は非常に難しいとされ、良質な地鉄や入念な鍛錬、見るからに高度な技術が感じられるだけでなく、非常に風格があり観る物を圧倒する品格のある素晴らしい一振りです。


宮入法廣刀匠は、昭和31年、人間国宝の宮入昭平(行平)氏の弟である宮入清平(清宗)氏の長男として長野県坂城町に生まれ、宮入昭平(行平)氏は伯父にあたります。昭和53年、国学院大学を卒業後、石川県の人間国宝隅谷正峯氏に師事し、昭和58年、5年間の修行の後に独立し、平成7年まで坂城町において父清平氏とともに作刀に専念し平成8年、東御市(旧北御牧村)八重原に鍛刀道場を構えました。
昭和58年、「新作名刀展」に初出品後、特別賞8回優秀賞4回を受賞。平成7年、39歳という最年少で新作名刀「無鑑査」の認定を受けて、東御市(旧北御牧村)無形文化財に指定されました。平成23年、長野県無形文化財に指定されます。

作風は、師隅谷正峯氏は「隅谷丁子」と呼ばれる華麗な重花丁子乱れの備前伝を得意として、宮入法廣刀匠も師風をよく踏襲し、さらに近年は独自の研究による映りの再現にも成功しております。正倉院に伝わる刀子の復元にも力を注ぎ、また、伊勢神宮式年遷宮式御神宝の直刀を製作するなど広く活躍いたしました。

無鑑査長野県無形文化財『宮入法廣』隅谷正峯門人注文打御刀箱付

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