銘文 『無銘』 種別 刀 長さ 75.4センチ 反り 1.0センチ 元幅 32ミリ 元重 8ミリ 先幅 24ミリ 先重 6ミリ 刀身重量 997グラム (すべて約です) 日本美術刀剣保存協会鑑定書付 岐阜県教育委員会
古金剛兵衛の初祖、金剛兵衛盛高は古来より西蓮の甥とされ鎌倉時代の後期に始まると伝えられています。
入西、西蓮、実阿の流れを汲み一段と古さを感じさせ地鉄が非常に美しく、類無き豪壮さを兼ね備えた、これぞ九州古典派と云わんばかりの古調なる出来栄えの最高傑作です。
本作は1キロに迫る規格外の豪壮体配に地金の美しく、板目肌に杢目肌交じり映り顕著にたつ、上品なる最高の地肌で、匂がふかく、沸が厚くつき、砂流しが実に見事で明るく非常に美しい働きがある古金剛兵衛のお手本と云えるような至宝の一振りです。
実物を手に取って頂ければ凄さを実感して頂けると思います。
縁起の良い仏教の護法神南無摩利支尊天と梵字、素剣の彫物が施され、これほど豪壮なる入念作は他に類が無いと思います。