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長曽祢興里の師良業物在銘『和泉守兼重』『延宝二年十二月十日山野勘十郎久英弐胴裁断』保存刀剣鑑定書

銘文 『□□□兼重』『延宝二年十二月十日山野勘十郎久英 弐胴裁断(花押)金象嵌』 種別 わきざし  長さ 55.0センチ 反り 1センチ 元幅32ミリ 先重6ミリ 先幅22ミリ 元重5ミリ 刀身520グラム (すべて約です) 長崎県教育委員会   

地肌は精良な鍛えに地沸えつき、明るい砂流しが冴えており、匂口大変明るく、華やかな丁子乱れで変化に富み良く働き大変見事な出来栄えの素晴らしい一振りです。

兼重は長曽祢興里の師で、金象嵌試し銘が残っている大和守安定、法城寺正弘、会津の三善長道等には和泉守兼重の鍛えの特徴が見られ、直接もしくは、虎徹や上総介兼重、山野家を通じて、和泉守兼重の鍛刀技術が伝播したと見られております。宮本武蔵の佩刀としても有名で良業物ランクの良工です。

長曽祢興里の師良業物在銘『和泉守兼重』『延宝二年十二月十日山野勘十郎久英弐胴裁断』保存刀剣鑑定書

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