大 種別 刀 銘文『無銘』 長さ 70.4センチ 反り 1.2センチ 元幅 30ミリ 元重 8ミリ 先幅 25ミリ 先重 7ミリ 刀身重量 883グラム (すべて約です) 東京都教育委員会
小 種別 脇差 銘文『宇多国宗作』 長さ 54.1センチ 反り 0.8センチ 元幅 31ミリ 元重 6ミリ 先幅 23ミリ 先重 5ミリ 刀身重量 547グラム (すべて約です) 東京都教育委員会
新々刀『海部』と『宇多国宗作』の大小二振りです。豪華春蘭なる拵えだけでも価値ある名品と云えるでしょう。
登録書は大小番並びで、拵え及び彫りも迫力ある龍図で揃っているパーフェクトなフルセットです。
刀身は大小共に龍図と梵字が施されており、共に本領を発揮する傑作の出来栄えとなっており状態と拵えの豪華さから考えましても大名家クラスの方が非常に大切に保存されていた事がわかります。素晴らしい出来栄えのフルセットを是非とも家宝にお加え下さい。
海部は氏吉、康吉、氏次、氏重、氏房、氏宗、康長、義氏、具氏らが有名です。海部刀の中には相州上位作の正宗一派に匹敵するような秀作があり「享保名物帳」に記載されています。また岩切海部氏吉のように、岩をも切れるという伝説の刀もあり切れ味のよいことでも知られています。
宇多派は鎌倉時代末期の文保頃に、大和国宇陀郡から古入道国光が越中に移住して開祖になり、以後室町時代に渡って繁栄しており、国宗は国光の子で、国房の弟と言われており宇多派きっての名工です。
脇差の拵えの柄が季節のためかきつめです。