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井上真改初期銘『和泉守国貞』美術月報所載品特別保存刀剣及び特別貴重刀剣 

銘文 『和泉守国定』 種別 刀  長さ 71.2センチ 反り 1.6センチ 元幅30ミリ 元重7ミリ 先幅20ミリ 先重5ミリ 刀身708グラム (すべて約です) 栃木県教育委員会   

珍しく力強い草書銘であり道和銘とも言われる希少な真改国貞です。

慶安五年の親国貞の死去の前、年紀では正保頃の作で、本刀所載の美術月報での記述及び、新刀大鑑所載で資料として同類の作を載せましたがどちらの記述でもあるとおり井上真改が初代の老後に変わって代作をしていたそうです。

そして寒山先生の鞘書と柴田光男先生と思われる鞘書があり『長楽萬年』(楽しいことが長くずっと続く”“新年から良いことが起こる”)という意味の号があります。

本作は得意とする互の目乱で丁子刃交じえ匂深く小沸つき、地刃共に明るく冴え沸づき、匂口が大変明るく最上作の技量を発揮した傑作と云える素晴らしい一振りです。

真改は西の横綱と称され新刀最上作。初代和泉守国貞の次男で、初め父同様和泉守国貞と銘し、真改は父に勝る上手で匂口の冴えた沸の美しさは新刀鍛冶中屈指であり同国の津田越前守助広や新刀東の横綱、長曽祢乕徹と並びその技量を高く評価され大阪正宗と称されました。

登録書は貞を定と読んでおり、草書銘のために、定と見えるため当時の審査官がそのように登録は明記しております。登録証の通り届出を出していただければ問題なく名義変更は可能です。どうしても気になる方は鑑定書を付属し、最寄りの教育委員会で訂正は可能です。

井上真改初期銘『和泉守国貞』美術月報所載品特別保存刀剣及び特別貴重刀剣 

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