銘文 『和泉守藤原兼定』 種別 刀 長さ 二尺三寸一分八厘 反り 五分五厘 熊本県教育委員会 元幅28ミリ 元重6ミリ 先幅19ミリ 先重4ミリ 刀身630重量グラム (約です)日本美術刀剣保存協会鑑定書付
之定は江戸時代は千両兼定と言われ推定5千万円以上の価格を付けられほぼすべて大名家により所有され名高く現存作が少ない貴重な御刀です。
本刀は中でも大変貴重な「和泉守」受領後の之定銘であり、地鉄がよく、小板目肌詰んだ地金に柾が交じり、地沸が付き、刃紋は互の目丁子乱れで刃中は、金筋、砂流しがかかる激しく優れた出来映えを示しております。
付属の拵えは豊臣の家紋である桐紋の施した素晴らしい拵えが付いております。
桐紋は室町幕府では小判などの貨幣に刻印され、皇室や室町幕府など様々な政府が用いたことから、内外ともに大名家伝来であることを立証しており、こちらの拵えも刀身に劣らぬ素晴らしい名品となっております。
之定は孫六兼元と並んで室町時代後期の美濃鍛冶を代表する刀工。 古刀期にあって珍しく受領「和泉守」を許され、ほぼすべてが大名などに所有されています。
博物館や美術館等でしか、お目にできない名刀を是非とも家宝にお加え下さい。