銘文『昭和丗三年七月日塚本一貫斎起正作』『為河野一郎先生』 種別 太刀 長さ 77.2ンチ 反り 2.6センチ 元幅33ミリ 元重6.5ミリ 先幅21ミリ 先重4.5リ 刀身644グラム （すべて約です） 東京都教育委員会
現代刀での特別保存は重要刀剣に匹敵すると言われ、人間国宝ですら殆どが保存で止まっており特別保存に合格することは困難です。
更には昭和中期の政界実力者の一人河野一郎氏の注文打ちです。世に出てくこと自体が奇跡であり現在活躍中のお孫さんである河野太郎先生もビックリ仰天の一振りです。
昭和丗三年は経済企画庁長官として入閣。第2次岸内閣下では党総務会長に就任の頃です。
出来と彫の技量を見て頂ければ本工の凄さがお分かりいただけると思います。
作風は一文字を写した華やかで古風な出来で、美しい腰反りの姿で、働きは切先から刃区まで大暴れであり、刃縁には沸、砂流しが溢れる素晴らしい最高傑作です。
二度と出ない由緒ある名刀を是非とも家宝にお加え下さい。
塚本一貫斎起正（塚本新八）は福島県郡山で大正4年に生まれる。 笠間一貫斎繁継に入門し、頭角を表し師匠より一貫斎という師匠の名前を受領し後に師匠の娘婿となる。
元陸軍受命刀匠で戦後は日本刀展覧会審査委員を行い優秀賞、特賞3回海軍大臣賞、文部大臣賞陸軍軍刀技術奨励会会長賞伊勢神宮奉納謹作等数多くの賞を獲得。 昭和33年43歳という若さで亡くなったため作刀数は少なく希少です。
