銘文 『備州長船光重』 種別 短刀 長さ 28.8センチ 反り 0.4センチ 元幅14.8ミリ 先幅21.6ミリ 元重4.5ミリ 先重ね3.5ミリ(造り的に参考程度)刀身150グラム (すべて約です) 東京都教育委員会
備前の名工元重の子供で在銘作はどこを探しても類例がなく、売物自体がこちらの短刀唯一無二と思われる。
延文頃の刀工と伝わり正宗十哲(相州廣光や相州秋広が最盛期の時代)が最盛期を迎えた同期で非常に希少である。本当も備前伝のみならず相州伝の激しい働きもみじんに散見し、本来相州正宗に教えを乞うたと言われても何ら不思議ではない。
作風は元重にそっくりであり、その元重の中でも最高傑作の部類に入る出来栄えである。刃紋を写すために肌が荒れているように一部写ってしまっているが接写のアップでとってのこの程度なので実際はそこまで目立つものではない。地鉄は板目に流れ肌と地斑交じり、乱映りが立ち、刃文は互の目にT字が交じって、足・葉、金線激しく入り沸があつく入るなど、かなり働き豊富な名刀。
alt="">alt="">