銘文『無銘』 種別 刀 長さ 二尺一寸四分 反り 二分五厘 元幅31ミリ 元重7.5ミリ 先幅26ミリ 先重7ミリ 刀身692重量グラム (すべて約です) 秋田県教育委員会 大名登録
寒山先生及び特別貴重刀剣の時代には左吉貞と極められ、近年の日本美術刀剣保存協会の審査により『加州真景』と極められており、出来は左文字を見るような相伝を加味した素晴らしい出来です。
非常に出来が良く、師である則重を超越するような左文字一類の出来を示す相伝の凄まじい働きです。
明らかに群を抜いており、映りを交えた流れるような大板目肌がよく詰み、地沸厚くつき、地景が細かに入った鍛えに、躍動感あふれる互の目乱れで匂深く、小沸が厚くつき、砂流しがかかり金線が走る華やかな出来を示した傑作の出来栄えです。
真景は越中則重高弟で相州伝を踏襲し、かつ昇華させた南北朝期の貞治ごろの名匠として知られております。
左吉貞は左文字の子、あるいは門人とも伝えられています。