観音菩薩に鬼図鍔 無銘 奈良派 木瓜形 鉄鎚目地 鋤出高彫 象嵌 打返耳 縦幅83ミリ 横幅77ミリ 重ね4.5ミリ 重量123グラム( 全て約です) 日本美術刀剣保存協会鑑定書付
奈良派は、横谷派と並び、多くの系列流派を生んだ、本邦彫金界における最も重要な流派の1つです。江戸初期の奈良利輝を祖として、奈良利寿、杉浦乗意、土屋安親の三人の金工で奈良三作と言います。
山の上から二体の鬼が観音菩薩を見下ろす鎌倉時代から伝承されている鬼来迎の描写でしょうか。鍔一面に詩的な空間が広がっており鉄味も素晴らしい名品です。