銘文 『朝香宮鳩彦王殿下賜御親淬之刀工貞次 昭和十六年四月八日於水無瀬神宮』『奉献朝香宮鳩彦王殿下昭和十六年吉日中央刀剣会近畿支部』 種別 刀 長さ 二尺0寸一分 反り 六分五厘 元幅33ミリ 元重 6.5ミリ 先幅26ミリ 先重5ミリ 刀身重量655グラム(すべて約です) 日本美術刀剣保存協会鑑定書付 東京都教育委員会
現代刀工で公益財団法人後に特別保存に日本美術刀剣保存協会が認めるのは、重要刀剣に認める以上の価値があり、まさに特別重要刀剣に匹敵する状態だそうです。
日本の皇族、陸軍軍人。久邇宮朝彦親王の第8王子である朝香宮初代当主朝香宮鳩彦王殿下への特別注文打ちの超入念作で、御親淬之と記載のことから親王殿下が御自ら刀工貞次と供に水無瀬神宮でこの刀を合作し、それを中央刀剣会が親王殿下に奉献したという意味の記載が有ります。 地金の美しさを追求したような潤うような上品なる梨地肌に小板目が良く詰み刃文は互ノ目、金筋、足よく入っています。小沸は細かにつき、明るく冴え、華やかな出来で非常に希少なこの上無き最高傑作です。
高橋貞次は大正6年帝室技芸員月山貞一の門下に入る。昭和11年第1回新作日本刀展で総理大臣賞受賞。戦後昭和30年第1回新作刀展で特選第1位。昭和32年人間国宝に指定される現代刀では一番上手と言われております。