銘文 『和泉守兼定』 『慶応二年八月日』 種別 刀 長さ 69.2センチ 反り 1.3ミリ 元幅30ミリ 元重 7.5ミリ 先幅21ミリ 先重5ミリ 刀身重量725グラム(すべて約です) 日本美術刀剣保存協会鑑定書付 青森県教育委員会
土方歳三の佩刀は慶応三年紀のもので、その前年に作刀された御刀で 柾目交える素晴らしい保昌肌で地沸が厚くつき地景がよく入った精美な鍛えに二重刃を交える直刃を上品に焼き上げ地刃共に明るく冴え高度な技量を見事に示した格調高い素晴らしい傑作の一振りです。
会津和泉守兼定は新選組土方歳三の愛刀として有名です。室町期の濃州関兼定の三代目にあたる孫を古川孫一郎または孫四郎といい、慶長年間に会津藩主蒲生氏郷の鍛冶となり、奥州兼定の初代となる。以後、古川兼定家は会津における最も古い刀工の家柄となり、幕末まで刀鍛冶として連錦をかざり、三善長道、松軒元興らと共に会津を代表する刀工です。十一代和泉守兼定はその最後を飾る良工です。