銘文 『肥前国住人忠吉』 種別 刀 長さ76.5センチ 反り 1.2センチ 元幅31ミリ 先幅23.9ミリ元重7・9ミリ 先幅5.6ミリ 刀身のみ816グラム 全て約です。 日本美術刀剣保存協会鑑定書付
刀ライトの下では来国光写しの傑作具合が一発でわかるくらいの古研磨ですが、そのために写真では上手く写りません。鑑賞には問題ないのですが、長寸でこれほどのゴリゴリの傑作ですので出来たら研磨をしてさらに上を目指してほしい逸品です。
田野辺先生が来国光写しと断定する本物の来国光写しの見事な傑作で、この刀は身幅が広く、人気の切っ先が伸びて、刃縁から刃先に向かって線・点状の足・葉を交えた中直刃を焼いて、まさに来国光を見るが如くの傑作です。
初代忠吉は肥前新刀鍛冶。名手とされ新刀最上作最上大業物 。橋本新左衛門と称し肥前国鍋島藩の抱え工であり、慶長元年、藩命により京の埋忠明寿の門に入って鍛刀の技を学びました。同三年帰国し、佐賀城下に住して藩の肥後のもとに大いに栄えました。ちなみに拵えが切羽一枚分くらい足りないので気にならない程度の隙間ができます。目釘やその他はピッタリ入るのでガタツキは起きません。念のために切羽を無料で二枚お付けしますので、気になる場合ご自身で調整をお願いします。