銘文 『昭和十六年十二月吉日』『必勝』 種別 刀 長さ 68センチ 反り 1.8センチ 三重県委員会 元幅30ミリ 元重7ミリ 先幅20ミリ 先重5ミリ 刀身703重量グラム (約です) 日本美術刀剣保存協会鑑定書付 真珠湾奇襲をかけた年月の刀であり、必勝と書いてあり、天皇と国家への忠誠の証しとして忠誠心の象徴でさる菊水紋が入っていることから明らかに身分が高い人間が所持したものであり、もしかすると昭和天皇やそのすぐ下ぐらいの人が所持することがわかっていたことから銘を入れていないのかもしれません。銘は入っておりませんが靖国刀匠のなかでも最高の極めを頂いておりまさに奇跡でとにかく二度と出ない靖国刀であることは間違い有りません。地肌精良な鍛えに刃中の働きは見事で小丁子乱の味わい深く匂い、沸え明るく冴えた素晴らしい働きで非常に健全な素晴らしい出来です。 梶山靖徳は、本名を梶山徳太郎といい、明治14年2月16日に広島県仁方町に生れ昭和8年7月8日、日本刀鍛錬会に入会。 刀匠銘「靖徳」を授名し、以後、主任刀匠となり、昭和9年12年9日に昭和天皇の陸軍用軍刀を製作する栄誉を得ました。昭和32年1月8日没。 日本刀展覧会文部大臣最高栄誉賞特選等の数々の賞を受賞し、宮口靖広、池田靖光と共に「靖国刀匠」の第一人者であり、昭和を代表する刀匠の一人です。 弟子に甥の小谷靖憲(憲三)、五男の梶山靖利(利通)、六男の梶山澄明、大崎繁春(靖宗)などがいます。