銘文 『末行』 種別 たち 長さ 71.6センチ 反り 1.4センチ 元幅30ミリ 元重7.5ミリ 先幅20ミリ 先重5ミリ 刀身684グラム (すべて約です) 大阪府教育委員会
来一門に先駆ける山城國古典派の格調高い非常に希少な山城国綾小路派の末行です。
地金は京物らしい地沸の厚くついた鍛えに映りがたち、刃文は直刃調に小互の目乱れを交え、金筋、砂流しが頻りに入り、総じて綾小路らしい古雅にあふれた作域で資料的にも大変貴重な優品です。
末行は鎌倉時代中期から後期にかけて山城国四条綾小路の地に住し、来派と共に大いに発展した一派代表工で、三条派あるいは五条派の影響が強く認められる作風を示しております。