銘文『奉納固山備前介宗次』『江ノ島本宮大弁財天』 種別 剣 長さ 22.3センチ 反り 0センチ 元幅30ミリ 元重6ミリ 刀身198重量グラム (すべて約です) 島根県教育委員会
江ノ島本宮大弁財天に奉納されていた至宝の一振りです。
完璧な出来栄えのまさに夢のような剣で見事な地肌を兼ね備えております。
物凄い出来であることは写真でもほんの僅かながらもお伝えできたと思います。注文打ならではの一線を逸脱したこの上なき最高の出来であり、これほど出来の良い剣は他に類がないのではないのでしょうか。
茎にはきちんと江ノ島本宮大弁財天に奉納された旨がきられており、まさに古き良き時代の国のお宝と云えます。
宗次は、江戸時代の刀工。俗名は固山宗兵衛。 享和3年陸奥白河に生まれる。加藤綱英の門下で同輩に長運斎綱俊がいます。松平家のお抱えであり、文政のころ松平家伊勢転封に伴い桑名に移り、後に江戸へ移住。弘化のころ備前介を受領。また、一専斎・精良斎と号しています。明治初期に没したようです。 息子の宗一郎が二代目を襲名。兄は同じく刀工の固山宗平で弟子には泰龍斎宗寛などがいます。