銘文 『肥後國住赤松太郎兼嗣作之 平成元年六月吉日』『写長曾祢興里虎徹』 種別 刀 長さ 75.5センチ 反り 1.41センチ 元幅 34ミリ 元重 7ミリ 先幅 26ミリ 先重 6ミリ 刀身重量 914グラム (すべて約です) 熊本県教育委員会
本作は非常に珍しい赤松太郎兼嗣刀匠の虎徹写しです。
迫力の互の目丁子乱れを焼き、地沸えつき、刃縁の金筋入り、沸え大変冴えており素晴らしい働きを見られる明らかに群を抜いた素晴らしい傑作刀です 。
赤松太郎兼嗣、本名は木村兼定。八代市二見町在住、師は父の兼重刀匠です。弟には兼裕刀匠、兼照刀匠がおり、ご子息は兼光刀匠、兼幸刀匠です。
木村家は人吉藩相良家のお抱え鍛冶の流れを汲む家柄で、兼嗣刀匠は一家の長として赤松太郎木村家を束ねています。昭和46年父刀匠木村兼重の下で修業開始。昭和51年承認を受け現在に至る。優秀賞(平成16年)努力賞(平成17年)を始め、美術刀展入選多数。氏の作品は備前伝と相州伝の流れを継ぐものです。