銘文 『出羽大掾藤原国路』『寛永元年吉日』 種別 刀日本美術刀剣保存協会鑑定書付 当刀は身幅重ね厚くずっしりとした体配に互の目乱れに匂い口は見事に冴えています。地金良く、地沸つき、焼き刃素晴らしく華麗で、沸え匂いの働き素晴らしく刃中には盛んに砂流し金筋が現れ、鎬に迫る波しぶきの如く凄い働きを見ることのでき物凄い出来であることは写真でもほんの僅かながらもお伝えできたと思います。出来はいうまでもなく群を抜いており上々作の技量を遺憾なく発揮された一振りと云えます。 出羽大掾国路は堀川国広の門人で初銘を国道、慶長十四年に国路と改銘、慶長二十年頃には出羽大掾を受領しています。国広門下を代表する名工として名高く新刀上々作、業物ランクの名工です。