銘文『筑前國源信國義直』『元治元年二月日彫同作』 種別 脇差 長さ 50.2センチ 反り 1.3センチ 元幅29ミリ 元重7.5ミリ 先幅20ミリ 先重6ミリ 刀身477グラム (すべて約です) 東京都教育委員会
まるで生きているような登りと下り龍図が表裏に施され、今にも天に昇る勢いで、臨場感は半端ではなく、まるで生きているような素晴らしい彫が一段と本刀を華やかに飾っております。
出来は最上作肥前忠吉を見るが如く、地鉄、小板目肌が良く詰んで地沸が良くつき、刃紋は匂口締まり心の直刃で刃中は明るく冴え、信国派の作域を顕著に示した傑作の出来栄えです。
筑前信国派は初代京信国より四代目信国定光が南北朝の戦乱で焦土となった京の都を見捨て宇佐八幡宮の有る宇佐に移住、安心院氏に仕えました。
義直は信国派の筑前信国義昌の子、または孫で瓦町に住み、俗名平助、又左衛門。 筑前信国派吉政系最後の刀匠です。