銘文 『関善定家武蔵守吉門』 種別 刀 日本美術刀剣保存協会鑑定書付 本作は地鉄は板目肌が良く詰み、地沸が付き匂深く沸出来の焼き出しは直刃大互の目乱れに丁子刃が交じり飛び焼きが見られます。刃中には、足、葉、等細かく働き壮絶な働きでまさに最上作を越すような出来です。同時に販売中の北条家伝来黒石目地雨龍紋抜塗鞘糸巻太刀拵えと反り等が一致し諸工作によりぴたりとおさめることが可能です同時購入して頂ければ諸工作賃を当方が負担いたします。 吉門は、越前守吉門の弟。大村加ト門人でト伝同人。初期銘は越前守吉門。水戸藩工で本国美濃、善定兼吉十四代の孫で川村長兵衛といいます。水戸家に抱えられて加ト門人となり、延宝5年に水戸光圀公より坂東太郎鎮正入道ト伝の名を賜ります。貞享5年没。切れ味にも定評があり業物となります。濃州関善定家武蔵守吉門、濃州関住定家武蔵守吉門、武蔵守吉門、坂東太郎鎮正入道ト伝、坂東太郎鎮正入道ト伝作之、濃州関善定家兼吉曾孫前武蔵守吉門、常州水戸住坂東太郎鎮正入道ト伝 関善定兼吉家武蔵守吉門、濃州関善吉家武蔵守吉門、濃州関善良家越前守吉門、などと銘を切ります。